医療事務のここがツラい!辛いこと3選とその乗り越え方

医療事務
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医療事務に興味があるけど実際の仕事はどうなんだろう

医療事務で就職したけど・・・辛い!

この記事の内容

  • 医療事務で辛いこと3選
  • 医療事務で辛い!を乗り越える方法

現役医療事務講師のすずきです。

現在も医療機関での仕事に携わりながら講師をしています。

医療事務を仕事にしてから20年以上経過し、

教え子は700人を越えました。

 

現在は様々な医療機関でお仕事をさせていただいておりますが、

私自身医療機関の職員だった時代があります。

 

辛くて涙したこと、

落ち込んで立ち直れなかったこと、

体調を崩してしまったこと。

20年以上の間には様々な出来事がありました。

 

この記事では医療事務に携わる多くの方が辛いと感じること3つ

辛いときの乗り越え方を解説します。

この記事を読めば今辛い方、

これから仕事にしようか迷っている方の不安を解消できますよ。

医療事務、ツラいこと3選

 給料が安い

求人などを見ていても他の職種に比べて給料が安い場合が少なくありません。

それでいて、

残業が多い医療機関や休日診療のため日曜日や祝日に出勤することもあります。

労働環境に関する改善はどこの医療機関でも取り組まれていますが、

医療事務の場合その職務内容から残業にならざるを得ない期間が存在します。

 

医療事務という職種は、

窓口対応や会計処理などはもちろんのこと、

月々の診療報酬を保険者に請求するという仕事もあります。

皆さんが医療機関を受診する際、

保険証を提示することによって、

実際にかかった医療費の1~3割を負担(負担がない場合もあり)しています。

残りの7~9割は保険者(皆さんが保険料を納めている相手のこと)に支払ってもらうわけですが、

そのためには「請求書」を作成しなければなりません。

これを診療報酬明細書、通称レセプトと読んでいます。

レセプトの作成には多くの知識が必要です。

補助するソフトもありますが、

それでも人の手による技術は求めらます。

医療機関では全て支払ってもらえる請求書を完成させるというミッションが毎月発生しています。

通常業務をこなしながらレセプト作業を一定期間行わなければならならず、

そのために残業がある医療機関が多く存在します。

残業が多く給料が安い

これでは続けていけないと思われる方も多くなってしまうでしょう。

ストレスが多い

どの職業でもストレスは少なからずありますが、

医療機関は一般の会社とは少し異なる事情があります。

医療機関に来る方は、

病気やケガをしている方ばかりです。

体調が悪く、

困っている方と接する機会が多くなります。

皆さんは体調が悪いとき、

イライラしたり、

ちょっとしたことで嫌な気持ちになった経験はありませんか?

医療機関の窓口では細心の注意を払っていても、

対応に関するクレームが多くあります。

私自身も患者さんに窓口で怒鳴られたりしたことが数えきれないほどあります。

それでも、後日体調が良くなった際には謝罪していただくことや、

小さな誤解が原因だったと笑い話になったこともあります。

とはいえ、

このような場面に直面することにはストレスがかかります。

 

また、一緒に働く人にも特性があります。

医療機関は国家資格を持った多職種が集まる場所であり、

医師を中心に診療が行われています。

専門用語も多く、

医師や看護師との会話にプレッシャーを感じてしまう方もいます。

忙しい医師との会話がうまくいかず、

ここでも怒鳴られてしまうなんて場面も珍しくありません。

そうなると更に委縮してしまうものです。

 

このように接する「人」との関係にストレスを感じ、

体調を崩して退職という方もいるのが現状です。

求められる知識の範囲が広い

通信講座や専門学校で勉強をしていても、

就職したら全然役に立たないと感じることがあります。

正確には役に立たないのではなく、

活かし方や現場との認識の乖離によるものです。

医療事務ではルールに基づいてかかった医療費の計算を行っていますが、

医療機関ごとのルールも存在します。

こうなる理由には医療機関の特色や規模なども影響し、

一概には言えません。

学習時にはこういった細かなルールを個別に学習することは不可能ですから、

実際に就職してから戸惑うことがあります。

講座などで学習するのは国として定められたルールに基づくものであり、

全ての基礎です。

しかし、実際の業務では医療事務だけではなく医学や解剖、薬剤に関する幅広い知識が必要となります。

そこまで幅広く通信講座などで学習することは難しく、

現場で学ぶことが多くなります。

結果として「勉強が役に立たなかった」と思ってしまうのでしょう。

また、通信講座、専門学校、全く知識がない状態といった様々な経路での就職の人がおり、

知識にも個人間の差が広がりやすくなります。

これは医療事務は資格がなくても仕事ができることに関係します。

 

資格についても様々な民間資格が存在し、

比較が難しいのが現状です。

そのことからキャリアアップの道筋が明確ではありません。

幅広い知識を要求されてもキャリアアップにつながりにくいのは、

やりがいを持ちにくくなる原因になりかねません。

医療事務が辛いときの乗り越え方

相談できる同僚や上司

労働環境の改善などでは上司などに相談できるとベストです。

一緒に働く仲間と相談できるような関係を日頃から築けていると乗り越えやすいでしょう。

また、同じ職種の仲間がいると心強いです。

通信講座や学校で仲間ができていると相談できます。

一人で抱え込まず、周囲に相談していくことが大切です。

資格をとって仕事の幅を広げる

キャリアアップの道筋が明確ではないというお話をしましたが、

幅を広げていくことは可能です。

医療事務以外にも、

医師事務作業補助者

診療情報管理士

クラーク(外来・病棟)

といった職種への転換も可能です。

どれも医療事務での経験や知識を活かしながら更にスキルアップしていくことができます。

同じ医療機関でも部署を異動したり、

資格と経験を積んで転職を考えていくことができます。

求人では経験者を優遇している医療機関も多くありますので、

様々な経験は有利になります。

また、資格を取得したりと向上心があり勉強熱心な姿勢はどんな職種への転職でも評価されるものです。

医療機関ごとに違いがあることを知っておく

多くの医療機関で仕事をしていると、

今やっていることが全て正しい

と、頑なになってしまう方を見かけることがあります。

転職されてきた方でも、

以前いた医療機関でのルールを強引に押し通そうとする方もいらっしゃいます。

基本のルールは同じでも、

医療機関ごとのルールがあり、

作業手順があるのは事実です。

診療内容や規模の違いもありますので、

医療機関ごとにやり方やルールがある

と認識しておくと良いでしょう。

以前いた医療機関ではこうだったのに・・・と

戸惑うことが少なくなればストレスも軽減されます。

オンとオフをうまく切り替える

仕事での失敗をプライベートまで引きずってしまう方がいます。

私自身もくよくよと落ち込むことがありますので、

その気持ちはとてもよくわかります。

しかし、

仕事は仕事。

もちろん失敗を反省することが大事ですが、

勉強になったと理解しましょう。

プライベートは大事に過ごしてください。

まとめ

合格医療機関で辛いことは、

給料が安い

ストレスが多い

求められる知識の範囲が広い

といったことがあげられますが、

信頼できる仲間に相談したり、

転職も考えたスキルアップ気持ちの切り替えで乗り越えられます。

医療事務の仕事では、

多くの患者さんに感謝してもらえる喜び、

患者さんが元気になっていく喜びを感じることができます。

医療事務では多くの知識が要求されますが、

医療に関しての知識はあって損することはないと考えます。

医療機関に就職することがなかったとしても、

医療機関を受診することがない人はいない

授業ではよくそのように話して興味を持ってもらうようにしています。

せっかく興味をもってくださったのですから、

是非長く働いていって欲しいなと思います。

 

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